LINEヤフー Tech Blog

LINEヤフー株式会社のサービスを支える、技術・開発文化を発信しています。

エンジニアとデザイナーのアウトプットを支える舞台裏(Tech Week 2025 開催後記)

こんにちは!Tech Week 2025の全体を統括した、Developer Relations(DevRel)の善積です。

2025年6月30日から7月4日にかけて開催された Tech Week 2025は、LINEヤフーが毎年開催している技術の祭典です。エンジニア、デザイナー、PM(Product Manager)など、プロダクト開発に関わる仲間にとって「特別な一週間」となるイベントです。

今年は Tech-Verse(テックカンファレンス)Hack Day(社員向けハッカソン) の2本立てで構成され、延べ1,500人以上が現地に集まりました。
LINEヤフーのカルチャーが濃縮されたこの一週間を、ここで振り返ってみたいと思います。

Tech-Verse

Tech-Verseは、LINEヤフーの技術的な魅力を社外に発信する場であると同時に、社内のエンジニアにとっても特別な意味を持つイベントです。
Tech-Verse 2025では、130近いセッションが発表されました。今回は、エンジニア一人ひとりのアウトプットを支える裏側をご紹介します。

Tech-Verseのセッションの様子。多くの参加者やカメラの前で登壇に臨みます
Tech-Verseのセッションの様子。多くの参加者やカメラの前で登壇に臨みます

登壇プロセスとサポート体制

登壇セッションはプロポーザル方式で公募され、誰でも応募できます。全社員からの投票や有識者のレビューを経て、最終的に決定されます。
また、組織的に応募を推薦してもらうケースもあり、社内の後押しを受けながら登壇の機会をつかむことができます。

登壇者には以下をはじめとするサポートが提供され、忙しい業務の合間にかかる登壇準備の負担を、可能な限り軽減しています。

  • プロポーザル提出から登壇までの一貫したto-doドキュメント
  • プロポーザル提出前の相談会
  • 有識者や広報・知財による多角的なレビュー
  • 資料作成のサポート
  • プレゼン練習会の開催

プロポーザルの提出から登壇までは、約3カ月の期間があります。
DevRelでは、登壇者のための専任チームを組み、伴走しながら準備を進めました。
単に進行を支えるだけでなく、不安を整理し、挑戦に集中できる環境を整えることを大切にしています。

登壇者からは「安心して準備できた」「柔軟なサポートが心強かった」「長い準備期間も楽しく進められた」といった声を多くいただくことができました。
私たち自身にとっても、登壇者の挑戦を支えることが大きな学びとなりました。

参加しやすいイベント設計

Tech-Verseのトラックは、ひとつの技術領域を一日中楽しめる構成になっています。
関心を同じくする仲間が集まりやすく、議論や交流も自然に深まります。
このような場所が用意されている、ということ自体が、プロポーザルを提出するモチベーションにもつながっています。

また各トラックでは「ベストスピーカー」が選出され、全参加者の前で表彰される仕組みもあります。
努力がきちんと称賛されることで、登壇の価値がさらに高まります。

Tech-Verseは、単なるカンファレンスにとどまらず、挑戦を支え、成果を称える文化を形にした場だと実感しています。

Hack Day

もう一つの目玉が、社内ハッカソン「Hack Day」です。
普段の業務を離れて、自由に好きなものを開発できるハッカソンで、AIをはじめ新しい技術に積極的に触れ、アウトプットする場としても活かされています。
また、LINEヤフーは日本だけでなく、韓国・台湾・タイ・ベトナムの拠点でも開発を進めており、Hack Dayはそのグローバルな環境を短期間で体感できる貴重な機会です。

恒例の開会宣言「Hack Time!」の様子
恒例の開会宣言「Hack Time!」の様子

グローバルチームと築く濃密な関係性

Hack Dayには、一般枠に加えて Global Mixed Team枠 が設けられています。
これは2つ以上の国・地域のメンバーで構成されるチームが対象で、非常に人気が高く、毎回出場枠は争奪戦となります。
Global Mixed Teamで参加した社員の体験は、「君、ハッカーにならないか?Hack Day 2025に行ってきました!」に載っているので、ぜひご覧ください。

短期間ながらも熱量の高い開発を通じて、普段業務ではなかなか接点のない仲間と濃密な関係を築けるのも大きな魅力です。
そこで生まれる絆は、イベントを超えて業務や将来のコラボレーションにも活かされています。

実際に参加した社員からは、

  • 「仲間とものづくりに没頭でき、普段の業務とは違う満足感を得られた」
  • 「異なる国や専門性を持つ同僚と協働する素晴らしい体験だった」

といった声が多く寄せられています。

こうした声に象徴されるように、Hack Dayは単なるハッカソンではなく、LINEヤフーのカルチャーそのものを体現する場として、多くの社員に愛されています。

おわりに

Tech Weekという年に一度の祭典によって、登壇や開発など、さまざまな形でアウトプットする機会が、LINEヤフーにはあります。
DevRelは、この機会をより良いものにしていくために、今後も尽力していきます。

Tech Weekについてもっと知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧いただけると幸いです。