この記事は、合併前の旧ブログに掲載していた記事(初出:2022年2月24日)を、現在のブログへ移管したものです。内容は初出時点のものです。
LINEアプリは1対1の会話だけでなく 、複数ユーザーでの会話にも対応しています。
これまでLINEにおける複数ユーザーでの会話には、用途に応じてと複数人トークとグループトークの2種類がありました。
複数人トークは一時的な会話の用途で設計されています。複数人トークを作るときに、名前を付けることはできません。友だちをトークに招待する際に相手の承認を待つ必要はなく、「招待」ボタンをタップすると自動的にトークルームに追加されます。すべては、すぐに会話を始めるために設計されています。

一方、グループトークは長期的な利用を目的に設計されています。同級生、同僚、スポーツクラブの友人など、多くのグループトークに所属している方もいると思います。それらのグループトークには名前が付いているので、見つけやすく、その目的を思い出すことができます。友だちをグループトークに招待する場合、参加時にその友だちの承認が必要です。

グループトークは長期間使用されるものとして設計しているため、メンバーの体験を改善し、より親密な関係を構築しやすいように、グループトークの機能は年を重ねるごとに徐々に強化されてきました。グループトークのメンバーであれば、旅行中の写真をグループトークのアルバムにアップロードして他のメンバーと共有できます。重要なメモをグループトークのノートに書き留めることもできます。
これらの機能は重宝されていますが、グループトークでしか使えず、複数人トークでは使えませんでした。なぜでしょうか? 複数人トークは一時的な会話に使われるものなので、グループトークの機能のほとんどは複数人トークの参加者にとっては不要であると想定したためです。
複数人トークとグループトークの統合とは
複数人トークとグループトークを統合することで、利便性を高め、サーバーやクライアントのリソースを節約することを目指します。複数人トークとグループトークでは仕様が若干異なります。また、API、ストレージレベルについても住み分けがなされています。統合後は、トークルームへの参加方法を除き、同じ仕様に統合される予定です。この統合された新しいモデルを、この記事では新グループトークと呼びます。

統合が必要だった理由
利便性の問題
1:1のトーク、複数人トーク、グループトークでは機能が異なります。この機能の違いは、使い慣れていないユーザーには知られていません。ユーザーは、アルバム、ノートなどが使えないことを知らずに複数人トークを作成し、アルバムなどが必要になるとグループの使用に切り替えますが、会話履歴はすべて複数人トークのトークルームに残ってしまいます。(既存の複 数人トークのトークルームの変換機能はありません)。
サーバーとクライアントのリソースに関する問題
複数人トークは一時的に使用するものですが、日々、そのデータはサーバーに蓄積されていきます。同じメンバーで構成された複数人トークが多く存在しています。ユーザーが同じメンバーで構成された複数人トークがすでに存在することを知らずに作成してしまうからです。そのため、不要な複数人トークが蓄積しています。
これらの問題を解決するために、複数人トークとグループトークを新グループトークとして統合することにしました。

グループトークと複数人トークの比較
- 統合前

- 統合後

グループトークから新グループトークへの移行
新グループトーク用API
- 新グループトークのための新しいAPIを設計しました。
- 互換性維持のために、データ更新のための新旧APIでは新旧のストレージへの二重読み出しを行います。