2025年11月1日(土)に開催されたKotlin Fest 2025にて、LINEヤフーは「ことりプラン」として協賛しました。
本記事では、スポンサーブース運営目線・参加者目線・スタッフ目線から、準備や当日の様子をお伝えします。
スポンサーブース運営
Webバックエンドエンジニアの早坂です。Kotlin Festにはスポンサーブース運営として参加しました。
企画内容
LINEヤフーブースでは「Code Review Challenge」企画を実施しました。Code Review Challengeとは、ブース運営メンバーの社内エンジニアが、あえて不適切な書き方やバグを埋め込んだ「Bad Code」を作成し、それを来場者にレビューしてもらう企画です。
ブース運営での工夫
ただ来場者の方からコメントをもらうだけでなく、指摘事項を付箋に記載いただくことで、過去の参加者コメントを参考に回答できるように工夫しました。筆者も作問者として、貼っていただいた付箋をもとに参加者の方と議論を深めることができました。
また、来場される方に何度も楽しんでいただけるよう、全部で3つの問題を作成し、時間帯ごとに入れ替えを行いました。



いずれのコードも、終盤には問題が見えなくなるほど付箋が貼られていました。結果的に参加者の約半分にあたる150人にチャレンジいただくことができました。たくさんの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。

印象的だったセッションの紹介
こんにちは!サーバーサイドエンジニアの阿部です。
Kotlin Festでは、セッションごとにレベル(初級・中級・上級)が明記されており、事 前に参加したいセッションを決めやすい工夫がされていました。
私は今回、AIエージェント、その中でもKoogに注目して参加していたため、Koog関連のセッションを中心に紹介します。各セッションはURLから公式のアーカイブ動画を見ることができるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
招待セッション Kotlin を支える技術:言語設計と縁の下の力持ち
JetBrains社のジュラノフ ヤンさんによる招待セッションでは、Kotlinの最新動向と基盤技術の話をお聞きすることができました。動画は 公式アーカイブ から視聴可能です。
Kotlin 2.3で導入、または安定化される新機能(網羅性チェックの改善、Enumエントリの型名省略、Companion Objectの改良など)の設計思想や、今後の言語設計の方向性について解説がありました。さらに、Kotlinを支えるインフラ技術として、IntelliJ IDEAのIndexingの改善(部分的なIndex)、ビルドシステムの改善についても紹介されていました。
プログラミング言語を作る側の方のお話を聞ける機会は少ないため、複雑な課題に対して「みんなが慣れ親しんだ既存の概念を、いかに自然に、シンプルに拡張するか」という思考プロセスを知ることができるとても貴重なセッションでした。

KoogではじめるAIエージェント開発
こちらのセッションでは、JetBrainsが開発しているKotlin製のAIエージェントフレームワークであるKoogの主な機能や利点、活用事例を聞くことができました。動画は 公式アーカイブ から視聴可能です。
特に、AI関連のフレームワークで主流であるPython(LangChain)、TypeScript(Mastra)に対し、純粋なKotlinで書けることの大きなメリット(静的型付け、IDEサポート、マルチプラットフォーム対応など)について理解が深まりました。
Kotlin DSLを用いてワークフローをグラフ構造で表現できるという点は、処理の流れが可視化しやすく、保守性の面でも優れていると感じました。
Koogについて興味があったものの使ったことがなかったのですが、活用するイメージが湧きました!
フルKotlinで作る!MCPサーバー、AIエージェント、UIまで一気通貫したAIエージェントシステム
こちらのセッションでは、MCPサーバー(公式SDK)、AIエージェント(Koog)、UI(Compose Desktop)まで全てKotlinで構築するAIエージェントシステムの事例について実践的な内容を聞くことができました。動画は 公式アーカイブ から視聴可能です。
MCPツールとしてFigmaを使用し、AIエージェントと連携させることで、カラーコードなどが格納されているFigma Variablesを取得して返すという、実用的な機能を実装した事例が紹介されていました。
公式SDKがスキーマ定義をJSONオブジェクトで受け取るという扱いづらい仕様になっているのに 対し、data classでスキーマを定義し、基底クラスでシリアライズ処理を隠蔽することで扱いやすさや精度を向上させる工夫が紹介されており、とても参考になりました。
実装の過程で遭遇した課題(ストリーミング実装時にツールが実行されない問題、会話履歴の保持に関する問題)についても解説があり、どのようなアプローチで解決したのかを知ることができ大変勉強になりました。
AIエージェントをMCPサーバーに組み込み、Koogを実際にどう活用していくのかという観点で、多くの学びを得られるセッションでした。
Kotlin Festスタッフ目線で振り返る
こんにちは、AndroidアプリエンジニアとしてコミュニケーションアプリLINEの開発を行っている玉木です。
私は今回Kotlin Fest 2025自体のコアスタッフとしてイベント自体の運営を行いました。業務としての参加ではなく、個人の趣味として、私自身が「Kotlin」という言語が好きでこれからももっと盛り上げていきたいというモチベーションから参加しました。
今回はセッションやアーカイブ配信、パンフレットのデザインなどをメインで担当しました。以下は実際にデザインしたパンフレットの写真です。

先ほどモチベーションの一つに「Kotlinという言語が好き」というものを挙げましたが、もう一つ「普段はできないことをできるという楽しさ」というものもあります。まさしく文化祭のような祭りを作り上げてみんなで楽しむという ことができるのもスタッフの楽しさだと思っています。実はやってみたかったんだよな・あの盛り上がりを作ってみたいなと思った方はぜひチャレンジしてみてください!
まとめ
Kotlin Fest 2025のスポンサーブース、セッションの様子について紹介しました。「Code Review Challenge」の各問題の詳細については、今後このブログにてそれぞれの作問者が解説記事を公開する予定です。今後もLINEヤフーでは、さまざまなテックカンファレンスで楽しいブースを運営する予定です。皆さんのまたのご来場を心よりお待ちしております!


