こんにちは。フロントエンドエンジニアの花谷(@potato4d)です。LINEヤフーでは、11月23日(土)に開催されたJSConf JP 2024へ参加・協賛を行いました。
今回私自身もスポンサースタッフとして、そしていち開発者としてイベントに参加してきたため、本記事にて現地の様子をご紹介します。
JSConf JP とは
Japan Node.js Association が運営する JavaScript をテーマとしたカンファレンスとなります。グローバルのイベントブランドであるJSConfの日本ローカルコミュニティとして2019年より開催されていますが、前身となる東京Node学園祭を出自とするイベントであり、イベント全体としては10年以上の歴史を有しています。
特定の技術によらない点が一番の特徴であり、 React をはじめとしたフロントエンド領域はもちろんのこと、 Node.js や ECMAScript の話なども包含した総合カンファレンスとなっています。
LINEヤフーの JSConf JP に向けた取り組み
今回LINEヤフーでは、登壇とスポンサーの両面から JSConf JP コミュニティへと参画しました。
スポンサーについては LINEヤフーはJSConf JP 2024にPremium Sponsorとして協賛します - 登壇内容とブースコンテンツのお知らせ にて紹介した通り、 Premium Sponsor として協賛しました。これまで過去にも2019年(ヤフー株式会社名義)、2021年(LINE株式会社名義)にて協賛しており、今年で3回目の協賛となり、国内の JavaScript コミュニティをより一層盛り上げるための一助となればと考えています。
また、今回はコミュニティ貢献の一環として、社内での CfP 提出をサポートする取り組みを行いました。計9つのセッションの CfP 提出のサポートを行い、2セッションが採択されることとなったため、のちほどセッションの欄にてご紹介いたします。
セッション
LINEヤフーの社員のセッションについて
今回は先述した CfP での採択セッション2本と、Premium Sponsor 枠によるスポンサーセッションの合計3本の セッションを行いました。
それぞれスライドを公開しておりますので、併せてぜひご覧ください。
[セッション] LINEヤフーにおけるPrerender技術の導入とその効果
登壇者: Masanari Hamada / Tomoki Kiraku
[LT] ステップバイステップで進めるYahoo!知恵袋のフロントエンドリアーキテクト
登壇者: Koki Tsumura
[スポンサーセッション] Yahoo! JAPANトップページにおけるマイクロフロントエンド - 大規模組織におけるFE開発を加速させるには
登壇者: Kazuki Matsuda
現地セッションの感想について
個人的には「Web標準の進化を止めない!Baselineというブラウザサポートの考え方」と「LT: あなたの知らない Function.prototype.toString() の世界」が印象的でした。
どちらも Web 標準や JavaScript 自体の機能といったファンダメンタルな領域を深掘りするセッションとなっており、JSConfらしさが溢れているように感じられます。
LINEヤフーからは 現場において JavaScript や Web の先端技術をどのように活用していくか といった切り口でのセッションが中心でしたが、JSConf にはこれらのような 普段触れない技術を知るきっかけを提供する 切り口のセッションも豊富に存在します。
Baselineのセッションではなんとなく理解しているものの厳密な定義を知らなかったBaselineの全容を、 Function.prototype.toString()
のセッションでは存在すら認知していなかった API の機能と、過去に存在したフレームワークにおける実用例などを把握でき、 JSConf という場が、技術を学ぶ機会にも、活かし方を身につける機会にもなりうる場 であることを強く実感するセッションでした。
『State of JSConf JP Participants』を開催
今回、スポンサーブースでは『State of JSConf JP Participants』を開催しました。例年LINEヤフーにて実施しているUIT Global Surveyの出張版として、シールアンケートを実施。
現在使用している JavaScript フレームワークと JavaScript ランタイムをテーマに、来場者の現場の様子の可視化を行いました。
Vue Fes Japan 2024 では Vue.js 開発者が 750 人以上来場していましたが、こちらでは React.js が圧倒的優勢の様子をみると、フロントエンドコミュニティが拡大し続けていることを実感できますね。
今回、アンケート選定も現場の開発者で行い、掲示クリエイティブ制作も筆者のほうで担当しましたが、100名以上にご参加いただき現場同士でのディスカッションのきっかけとなりました。
今後もブースではコンテンツを提供していこうと考えておりますので、ぜひ別の機会があればブースまでお越しいただければと思います。
おわりに
フロントエンドやフレームワークに閉じないことはもちろん、Web標準といったスタンダードに触れるセッションも多く、まさに JavaScript のためのカンファレンスであると感じさせてくれる刺激的な一日となりました。
LINEヤフー株式会社では、 JavaScript をはじめとするさまざまなカンファレンスにスポンサーとして協賛しています。
今後もカンファレンスに参加・協賛した際には、LINEヤフー Tech Blog でのカンファレンスレポートや、 X のLINEヤフー Tech アカウントや UIT INSIDE にて現地の情報をお届けしていきます。