LINEヤフーの技術カンファレンス「Tech-Verse 2026」の公式記事です。
こんにちは。LINEヤフー株式会社の中野です。Yahoo!検索のAI回答サービスで大規模言語モデル(LLM)の最適化を担当しています。
本記事では、遺伝的アルゴリズムを用いてプロンプトチューニングを自動化し、数日〜数週間かかっていた調整作業を約1時間に短縮した手法と、その適用事例を紹介します。
プロンプトチューニングの課題
LLMを組み込んだ機能を開発する際、プロンプトのチューニングは避けて通れない工程です。しかし、この作業には以下のような課題があります。
- 試行錯誤の繰り返しの重さ:プロンプトを少し変えるたびに出力を確認し、意図通りかどうかを人が判断する必要がある。1回の施策で数十〜数百パターンを試すことも珍しくない
- ノウハウの属人化:この表現を入れると出力が安定する、この順序で指示すると効く、…、といった暗黙知が担当者個人に閉じてしまい、試行錯誤の工程が記録されづらかったり、なぜ改善したのか説明が難しくなる
- 改善サイクルの遅さ