LINEヤフー Tech Blog

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iOSDC Japan 2026にLINEヤフーのエンジニア7名が登壇します(9/11〜9/13)

2026年9月11日から9月13日までの3日間にわたり開催される、iOSDC Japan 2026にて、LINEヤフーはゴールドスポンサーを務めます。本ブログでは、LINEヤフーから登壇する発表者・パンフレット寄稿者のご紹介、当日の協賛ブースのご案内をお届けします。

セッション紹介

タイムテーブル:https://fortee.jp/iosdc-japan-2026/timetable

今年はLINEヤフーから7人が登壇します。各発表の概要に加え、発表者ごとのコメントを掲載していますので、是非ご覧ください。

9/11(金)day0

Foundation Modelsの歌声によせて 〜 オンデバイス推論から聞こえてくる自動作曲の可能性

人間のかわりにコンピューターが作曲する、いわゆる「自動作曲」。Foundation Models が登場した今、かつては夢物語だった「あなたのiPhoneが端末上で自動作曲を行う光景」が既にそこにあります。

iOS上における自動作曲に関しては、過去にiOSDC Japan 2023において「iOSは自動作曲の夢を見るか? 〜オンデバイス音楽生成の可能性」というセッションで語られた通りですが、オンデバイス推論やローカルLLMに関する進歩は予想を遥かに上回る速度で起きており、特に Foundation Models の登場は大きな衝撃をもたらしました。文章生成から画像分類、会議の要約までさまざまな用途で使われている Foundation Models ですが、自動作曲というマニアックなタスクが受け取れる恩恵はどれほどのものでしょうか。

このトークでは、Foundation Modelsの基礎や自動作曲の要点を確認しつつ、デバイス上で自動作曲を行うことが今どれほど現実的であるか、どのような音楽が生成可能か、どのような実装が適切か、といった点を解説しながら、iOSにおけるオンデバイス自動作曲の可能性と限界を見ていきます。

予習や専門知識がなくとも楽しめるように最大限工夫していますが、事前に前述のトークをご覧いただくと、より理解が進むことでしょう。

Foundation Models が奏でる音楽を、ぜひ聴きに来てください!

  • 発表日時:2026/09/11 16:25〜 Track A レギュラートーク(40分)
  • 発表者:log5 / log5

── 発表者からのコメント

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Foundation Modelsによって自動作曲が「いかに簡単になったか」と同時に「いかに難しいのか」を、ぜひ当日のトークでご体験ください!(day0のプレオープニング直後にそのままA会場でお聞きいただけます)

9/13(日)day2

モジュールの視点からSwiftを読み解く

皆さんがSwiftを書いてアプリを作っているとき、このような挙動を目にしたことがあるでしょう。

  • switch文で時々@unknownを書かされる
  • 最新のSwiftコンパイラにアップデートしても、使っているライブラリが対応なしにそのまま利用できる
  • 隠されたPrivate APIを覗いて遊べちゃう

そしてSwiftには多くの方が気づかないだろう細かい仕様がいくつかあります。

  • public structのなかには暗黙的にSendableとなれるものもある
  • @inlinableだけでなく@usableFromInlineなるものが用意されている

どれも共通項がない話で、突拍子がなく丸暗記するしかないルールに見えます。しかしこれらの全ては、モジュールの視点から考えると説明がつきます。モジュールに由来する挙動、モジュールの都合から影響を受けた言語仕様です。

本トークではコンパイラがモジュールをどう扱っているかを通して、Swiftの一見不思議な挙動を解明します。それには自分で配布用のライブラリを作るのがいちばんです。@inlinableやLibrary Evolutionを盛り込んだライブラリを作り、その中のファイルを読み、そして呼び出してみましょう。そうすれば、私たちが知らず知らずのうちに受けている恩恵が見えてきて、Private APIが見えてしまうカラクリまでわかります。

この機会にライブラリを作って配布する側の視点を体験し、一見無関係に思えるSwiftの仕様のつながりを発見してみましょう!

  • 発表日時:2026/09/13 10:30〜 Track C レギュラートーク(40分)
  • 発表者:S_Shimotori / S_Shimotori_pub

── 発表者からのコメント

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どこかで見たことのある警告、エラー、不思議な挙動。もしかしたらモジュールの影響かもしれませんよ!#LINE15周年 ともなるとアプリには数百個のモジュールがあり、モジュールの事情を加味すべき問題もよく発生します。

アプリをもっと"iOSアプリっぽく"する小さな工夫

アプリのUIをデザイン/実装する時、iOSのデザイン言語は重要です。ユーザーはiOSのホーム画面を起点に、他のアプリを使う流れの中で、みなさんのアプリを使います。この時、みなさんのアプリがiOSのデザイン言語と異なるデザイン言語でデザイン/実装されていたら、ユーザーは使い方を理解できなかったり、コンテキストスイッチングが必要だったりします。そういった小さな摩擦を避けるために、プラットフォーム内での一定の調和は重要です。

Appleが提供する標準のAPIを使えば、何も考えなくても、ある程度の品質のものにはなります。しかしだからと言って、開発者が何も考えなくてよいかと言われるとそういうわけではありません。APIにも使い所があります。きめ細やかな使い分けをすることで、より洗練された印象をユーザーに与え、結果としてアプリの信頼感に繋がります。

このトークではそういった"iOSアプリっぽさ"を出すための小さな工夫を紹介します。例えばSF Symbolsの選び方、Liquid Glassの使い所、インタラクションの設計など、既存のデザインを大きく変更しない程度の少しの変更でより"iOSアプリっぽさ"を出す方法を紹介します。

AIによって多くの人が素早く一定の品質でアプリを作れるようになった時代、細部へのこだわりはより差を生むようになります。このトークを通じて、少しでもみなさんのアプリがより"iOSアプリっぽく"できることを目指します。

  • 発表日時:2026/09/13 11:25〜 Track C レギュラートーク(20分)
  • 発表者:まつじ / mtj_j

── 発表者からのコメント

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大きな話はしません。小さな小さなこだわりの話をします。

すぐ出来る衛星通信対応。あとは山奥に行くだけ

衛星通信対応、気になってるけど難しそう…と思っていませんか?実は既存アプリへの対応はEntitlementを追加するだけ。実装時間にして約30分で完了します。このトークでは次の3つをサクッとお届けします。

  • 衛星通信の仕組みとできること・できないことの基本
  • Entitlementを追加するだけの最小実装手順
  • 実際に山奥に行ってテストしてきた体験談(実装30分、往復4時間)

実装はとても簡単です。大変なのはテストのために山奥に行くことでした。その苦労話も含めて、5分でお届けします。聴き終わった後には「自分もできそう」と思っていただけるはずです。さあ、圏外でも動くアプリを一緒に出しましょう!

  • 発表日時:2026/09/13 16:05〜 Track A LT(5分)
  • 発表者:Kazuhiro Kamakura / yoyokkTT

── 発表者からのコメント

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発表を見て、圏外エリアにも冒険してもらえると幸いです!

ルーキーズLT

今回はiOSDCにて初めての登壇となる方もいらっしゃいます!是非会場にて応援よろしくお願いします!

SF Symbols を並べれば美少女も3Dも描ける!アセット不使用謹製アプリで表現革命

「アプリのアイデアはあるのに、アセットを用意できなくて開発が進まない……」

個人開発でイラストや素材の調達を諦めていませんか?

SF Symbols や SwiftUI の Shape など Apple の豊富な標準コンポーネントを組み合わせて、優美な装飾から美少女キャラクター、そして擬似 3D モデルまで、エンジニアの力だけで構築しちゃいましょう!

このトークでは、Apple が提供するアイコンのプリセット「SF Symbols」の豊富さと、コードベースでグラフィックを支配する楽しさをお届けします。円グラフのシンボルは蓮の葉に。人型アイコンのシンボルはキャラクターの瞳に。ひらがなの「つ」はゾウの鼻に。引き伸ばしたり、回転したり、着色したりと工夫を重ねることで、解釈の可能性が無限に広がります。

すべてをコードで描くからこそ実現できる、柔軟なアニメーションと解像度に依存しない美しい描画。あれこれ盛り込んでもアプリサイズは驚異の5MB未満に収まります。当日は、実際のヌルヌル動くデモ動画と、今日からあなたのコードで描き始めるためのヒントをお話しします。

1ピクセルの調整にこだわり抜いた「エンジニアだからこそできる表現の極致」を、ぜひその目でご覧ください!

  • 発表日時:2026/09/12 16:55〜 Track A ルーキーズLT(5分)
  • 発表者:ささおか あかね / sasaoka_akane

── 発表者からのコメント

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カンファレンス初登壇です!Appleのデザインリソースを最大活用する楽しさとこだわりをお届けします。

パンフレット記事

周辺技術から理解するSwift SDK for Android入門

これまでもSkipなどのサードパーティ製ツールによって、Android開発にSwiftを持ち込む試みは行われてきました。Swift 6.3でSwift SDK for Androidがリリースされたことで、SwiftをAndroidアプリケーションから利用することが公式で可能となりました。サンプルアプリも複数公開され、手順に沿えば誰でもSwiftをAndroid上で動かす体験ができる状態です。

しかし、どのような原理でSwiftがAndroid上で動いているのかを理解しようとすると、普段iOSアプリを作っている私たちには馴染みの薄い概念やツールが多く登場します。Android NDK、.so、JExtract、JNI Binding。これらをよく知らないまま進めると、Swift SDK for Androidそのものを理解する前に手が止まってしまうかもしれません。

本記事では、Swift SDK for Androidに登場する概念やツールを、iOSエンジニアの視点から整理します。そのうえで、どのような仕組みでSwiftのコードがJava/Kotlinから呼び出され、Androidアプリケーション上で動くのかを解説します。

本記事を読むことで、Swift SDK for Androidを単に「動かせる」だけでなく、「なぜ動くのか」「何が関係しているのか」を理解できるようになります。

── 発表者からのコメント

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今年はSwift SDK for Androidについての記事を執筆しました。おそらく皆さんが詰まるであろう周辺技術にフォーカスして詳しく書いてますので、LINEヤフーの新しいバリューである #スピード10倍 で皆さんもキャッチアップできるようになると思います。やっぱりSwiftをAndroidで動かす技術は面白いのでぜひ皆さんもこの沼にハマってみてはいかがでしょうか!?

CarPlay未経験から始める車載UI入門: 車載アプリ開発の制約と面白さ

CarPlayは、iPhoneアプリをそのまま車載ディスプレイに映す仕組みではなく、車の画面・入力方法・利用シーンに合わせて設計する必要がある、専門性が求められる特殊な開発領域です。音楽、ナビゲーション、メッセージ、通話など、日常的な機能を車の中で扱える一方で、通常のiOSアプリとは異なる制約や考え方があります。

しかし、CarPlayに興味はあっても、最初に何を読めばよいのか、どこまで自分で試せるのか、実装とデザインの境界をどう理解すればよいのかは、意外と見通しづらいと感じています。特にiOS開発の経験が浅い立場では、CarPlay Framework、テンプレート、Entitlement、Simulator、Human Interface Guidelinesといった言葉が点で存在しており、全体像を掴むまでに時間がかかります。

本記事では、CarPlay未経験者の視点から、車載アプリ開発の入口を整理します。CarPlayで作れるもの、作れないもの、普通のスマホアプリと異なるUIの考え方、開発前に確認しておきたい公式情報、実機がなくても試せる範囲を順に見ていきます。また、近年のWWDCで紹介されたCarPlay関連の変化にも触れながら、これからCarPlayを学ぶうえで押さえておきたい観点をまとめます。

加えて、AIコーディングを使って新しい領域を学ぶときに、生成されたコードや説明をどのように公式情報と照らし合わせるかにも軽く触れます。CarPlayは「動く」だけでなく、車載環境で使う前提に合っているかを確認する必要があるため、学習時の確認観点も重要になります。

このパンフを通して、CarPlayが「なんとなく難しそうな車載機能」ではなく、制約を理解すれば学び始められるiOS開発領域として見えることを目指します。

── 発表者からのコメント

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iOSビギナーですが、試行錯誤しながら学んだCarPlayの内容をまとめたので読んでいただけると嬉しいです!

Swift Concurrency考古学のすすめ

Swift Concurrencyが出てから5年。便利になった一方で、あれこれ仕様が変わりすぎて何が何だかわからなくなってきました。今度の新しいバージョンではなんて名前の機能が増えてどう変わって、何が嬉しいんだ?

他の方の解説に頼るのもよいですが、Swift ConcurrencyがデビューしたSwift 5.5から順番に復習してしっかり学び直すという手もあります。

どんなモデルを根拠にしているのか?この用語の定義は何か?この新機能はどの仕様を念頭に置いているのか?

それを知るために必要なのは、増えに増えまくったSwift EvolutionとSwift Forumsの検索手段、そして昔のバージョンのSwiftを動かして当時の課題を再現する方法です。

本記事では、Swift Concurrencyを復習したり後から仕様の変遷を追いたくなった皆さんのために、これまでの歴史を掘り返すための方法を紹介します。

  • Swift Concurrencyのざっくり変遷紹介
  • 途中でコンパイラフラグが変わっていることにも注意しよう
  • 昔のツールチェーンを使って当時のサンプルコードを試してみよう
  • AIでSwift EvolutionとSwift Forumsを探し尽くそう

Swift Concurrencyの変遷を俯瞰して見れば、「今からSwift 6.2(※当時)を使ってSwift Concurrency対応するほうが全然楽じゃん」という去年のアンカンファレンスでの話題にも納得してしまうこと間違いなし。

── 発表者からのコメント

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Swiftの昔を知れば今がわかる。Swift Concurrencyの理解を深めるために古いコードを動かしたい人のための読み物です。

協賛ブース

今年のLINEヤフーの協賛ブースでは、Yahoo!知恵袋を題材とした #リアル知恵袋 を実施します!

本物のYahoo!知恵袋のように皆さんの質問を付箋として貼っていただき、他の会場内の方々から付箋で回答を得ることができる企画です。質問内容は技術だけではなく、人生の悩みから趣味の話まで何でもOKです。

カメラ経由で付箋の手書き文字をVisionなどで読み取り、皆さんが貼った付箋から人気ワードを抽出して可視化するmacOSアプリも作成しました。技術的なお話も大歓迎ですので、ぜひお越しください。

会場の方々の知恵により、全ての質問や悩みが解決することに期待し、当日お待ちしております!