こんにちは、LINEヤフー株式会社の福野です。
先月開催されたGoogle I/O 2026に初めて参加してきました。
本記事ではそんな初参加者の目線からGoogle I/Oの魅力を紹介するほか、当社で行ったRecap(ふりかえり)イベントの模様についてもあわせてお届けします。
Google I/O 2026とは?

Google I/Oとは読んで字の通りGoogleが主催する開発者カンファレンスで、AppleのWWDCやAWS re:Inventと並んで世界的に有名な開発者カンファレンスの一つに数えられます。
2024年にも参加レポートが上がっているように、例年さまざまな目的から当社社員もこのカンファレンスに参加しています。今回は私もその一団に加わることができました。
Keynote(基調講演)
Google I/O内の各種イベントについて紹介していきます。
イベントのなかでも特に注目されるのがKeynote(基調講演)です。
その年の重大発表や注目すべき新技術がまとめて取り上げられる場で、会場にも多くの人が集まります。
注目度が高いゆえ、ネットニュースにも多くのまとめ記事が上がっています。 細かい内容を知りたければ記事を見るのがよいと思いますが、個人的に気になった内容を紹介するなら、それはIntelligent Eyewearでした。

Intelligent Eyewearは要するにカメラとマイクとスピーカーを備えたオーディオグラス(メガネ)で、Geminiとの連携によって日常の生活を支援してくれます。
例えば仕事中で手が離せない場面でも、話しかけるだけでコーヒーを注文できるようです(というデモを見せるためにプレゼンターは当日15回コーヒーを注文したと言っていました)。
ちなみに今回発表された製品について、ディスプレイおよびアイトラッキングセンサーの搭載はないようです。
一方でレンズ内ディスプレイについて今年後半に新たな発表があると予告されたことや、ウェアラブルに応用可能なアイトラッキング技術を持つスタートアップ企業の買収が報じられていることなどから、それらの技術を搭載したスマートグラスが今後登場することにも期待が持てました。
Keynote以外の体験
興味深いKeynoteでしたが、本記事で伝えたいのはむしろKeynote以外の部分(現地参加でないと体験できない部分)の魅力です。

開発者のお祭り。
Keynote会場の外に目を向けると、このような景色が広がっています。
数々のデモ展示物に待ち行列や予約列ができ、セッションに人が集まり、通路を楽団が行進しています。
デモの展示
会場内の各所で、最新技術を実際に手で触れて体験できるデモが行われています。
ある場所ではGoogle Beam(旧称:Project Starline)の体験ができました。

Google Beamは 裸眼立体視が可能なテレビ会議システムで、まるで目の前に実際に3Dの人物がいるような感覚でリモートの通話が行えます。
現状では大型かつ高額な設備を必要とするので一般への普及は難しいでしょうが、ジェスチャーを含む非言語コミュニケーションを正確に伝えられる仕組みがあれば、IT企業におけるテレワークの役に立つでしょう。ホテルや不動産における窓口業務にも役立つかもしれません。
セッションへの参加
また別の場所ではセッション、つまり一般的な講演も行われています。

Google DeepMindによるオープンモデルであるGemma 4についてのセッションでは、モデルのライセンスが従来の独自ライセンスからApache 2.0に変更された件について大きな歓声が上がりました。
ライセンス変更は既出の情報ですが、改めて拍手したくなるくらい喜ばしいということでしょう。会場の反応を見て感じることができるのも現地参加の魅力です。
むしろ自分から話しかけてみる
ここまで「デモを見る」「セッションを聞く」といった話をしてきましたが、「むしろ自分から話しかける」こともできるのが現地参加の最も面白いところです。
お願いして担当の方に引き合わせていただくこともあれば、会場内に立っている方々に話しかけることもできます。個人として楽しいのはもちろん、会社としても大変ありがたいことです。

Ask me anything(なんでも聞いてね)と書かれたTシャツを着ているGooglerの皆さん。
本当になんでも聞いていいの?と思いながらも話しかけてみると、驚くほど親身になって相談に乗ってくれます。
私の場合accessibilityDataSensitiveという、重要そうではあるものの個人的に使い方のベストプラクティスがつかめていなかったViewのプロパティについて聞いて、多くの助言をいただきました。
accessibilityDataSensitiveを適用することでクレジットカード番号やその他の機密情報などの不正な読み取りを防止できますが、彼の意見によると使い方(どうしても必要な部分だけに適用するか、アプリ全体に適用するか)については各アプリ側の裁量によるところが意外と大きいようです。
機密情報に満ちていてすべてがセンシティブなアプリにおいては、ルートViewに適用することも考えられるとのことでした。
偶然の出会いに期待してみる
世界中の開発者が集まる場ですから、Google以外の人との出会いもあります。
Keynote会場で偶然にも私の隣の席に座った男性は、知り合って後日会社のランチミーティングに招いてくれました。
業界仲間のオフィスでランチ、なんて西海岸的陽気さの中に私が加わるなど思いもよりませんでしたが、ITエンジニアとしてこれほど貴重な経験もありません。本当にありがたいことです。

先方のオフィスを訪問するためサンフランシスコ(Googleがあるマウンテンビューから40マイルほど北西)にも行きました。前評判どおり陽気で美しい街でした。
Recapイベント
帰国後、当社紀尾井町オフィス LODGEにてRecapイベントを開催しました。
私のようなLINEヤフー社員や共同主催の株式会社ZOZOの社員はもちろんのこと、同じくGoogle I/Oに参加していたサイボウズ株式会社やUbie株式会社からも登壇者を迎えることができました(初の試み!)。数多くの参加者にもお越しいただき、大変うれしく思います。

登壇者それぞれの視点で参加報告を行っていましたが、Antigravity 2.0やAndroid SkillsなどAIによる次世代の開発体験に興味を持って紹介していた人が多かったように思います(私もGemma 4について紹介しました)。
Googleは「A new agentic era」への突入を宣言しています。AI時代の開発は、あるいはユーザー体験はこれからどのように変化するでしょうか? 来年のGoogle I/O 2027が今から楽しみです。
おわりに
Google I/O 2026およびRecapイベントについて現地初参加の目線から紹介しました。
お楽しみいただ けたでしょうか? 現地参加の魅力が伝わったならうれしいです。


