はじめに
こんにちは!DevRelの井上です。
2026年1月、福岡拠点にて開催した「Tech Link Fukuoka #2」についてご紹介します。
Tech Link Fukuokaは、LINEヤフーの技術組織を率いる役員 らと福岡の開発リード・メンバーが一堂に会し、「地方拠点ならではの強みを活かして、横断的な技術交流や試行を次のアクションにつなげていく」ことを目的とした取り組みです。
本記事では、イベント当日の様子だけでなく、「地方拠点で、何かを始めたいと考えている方」にとってのヒントもあわせてお伝えします。
第2回となる今回は、前回の「地方拠点の役割整理」を土台に、
- 生成AI活用の加速
- 福岡拠点ならではの役割定義
- 横断的なナレッジ共有・ギルド的活動の立ち上げ
という「AI × 福岡 × 横断」をテーマに、より実践的な議論と交流を行いました。
当日の流れ
当日は、話すテーマや参加者の役割に応じて、以下のような構成で実施しました。
分科会
技術組織の役員 × 福岡拠点の開発リーダー陣
拠点の役割や、横断的な試行の進め方について深掘り
交流会
技術組織の役員 × 現場メンバー
現場のリアルな声や疑問を起点にしたフラットな対話
GIFT(ミニLT)
生成AIに関するTipsの共有
分科会パート:福岡だからこそできる「試し方」
分科会では前回のTech Link Fukuokaの振り返りと進捗を共有しました。その後、複数グループに分かれ、現場の実感を起点に議論を行いました。その中で共通して見えてきたのは、福岡拠点の特性が横断的な試行に向いているという点です。
人がつながることで回り始める横断連携
リモート環境が当たり前になっ た今、拠点に集まる価値は単なる作業効率ではなく、
- 隣で働く人を知る
- 気軽に話しかけられる
- 困ったときに相談できる
といった関係性の積み重ねにある、という認識が共有されました。
こうした関係性は、ドメインを越えた相談や学びの循環を生む前提になります。
福岡開発Unitでは、参加メンバーの追加と新しいドメイン制に合わせた組織変更を実施しており、横断連携の基盤を強化できていることも確認できました。
横断ギルドは「設計」が重要
複数のグループで、福岡発の横断的なAI活動(福岡AIギルド)に対する前向きな意見が多く挙がりました。
同時に、
- 有志だけでは継続が難しい
- 何をやるのかが曖昧だと形骸化しやすい
といった現実的な視点も共有され、テーマの絞り込み、役割の明確化、成果の可視化といった目的を意識した具体的な設計が必要だという点で認識が揃いました。
AIは「入口」にも「出口」にもなる
生成AIは、
- 会話のきっかけになる“入口”
- PoCや生産性改善につながる“出口”
の両方を担える共通言語として扱いやすい、という点も改めて確認されました。
「この使い方どうしてる?」「ここで詰まった」
そんな一言から横断的なやり取りが生まれること自体が、拠点の価値を高めていく、という実感がありました。
交流会パート:現場と役員が直接つながる時間
交流会パートでは、まず福岡開発Unitの強化と出 社回帰に備えたオフィスの改善計画について共有されました。
その後、役員と福岡拠点のエンジニアがフラットに対話し、
- 現場からの率直な質問
- 技術・組織をまたぐ視点でのコメント
- 今後のチャレンジに向けた期待感の共有
が行われました。
特に印象的だったのは、福岡拠点が「横断的なPoCを試し、学びを循環させる場」として機能し得るという認識が、現場・役員双方で共有された点です。
ここで言う「横断的なPoC」とは、別ドメイン・別チームのメンバーが生成AIの活用方法を持ち寄り、小さく試し、知見を共有しながら改善していくような取り組みを指します。
具体的な制度や取り組みの詳細ではなく、
- 小さく試す
- 学びを共有する
- うまくいったものを広げる
というスタンスそのものに対して、前向きなメッセージが語られました。


GenAI Interactive Fun Talks in Fukuoka(GIFT)
交流会の中では、GenAI Interactive Fun Talks in FukuokaというミニLT企画も実施しました。
What is GenAI Interactive Fun Talks(GIFT)
福岡の仲間で「生成AIでこんなことやってみた!」を気軽に持ち寄って共有するイベントです。
- 小さなPoCやTipsも大歓迎
- LT初挑戦の人でも参加しやすい、ゆるくて楽しいミニLT会
- 食べて、飲んで、話して盛り上がるスタイル
イベント名の頭文字を取ると「GIFT」。
みんなの学びを“ギフト”として気軽にシェアし合うことを目指しています。
分科会で話された「横断で試す」「小さく共有する」という思想を、そのまま形にした取り組みでした。
福岡開発Unit Lead 石村からのコメント

「Tech Link Fukuoka」第2回を開催できたことを、大変嬉しく思います。
今回は福岡拠点のメンバーを中心に、前回以上に多くの方に関心を持って集まっていただくことができました。
分科会では、単なる前回の継続にとどまらず、昨今の社内外の環境変化を捉えた率直な議論が行われました。現場のリアルな視点が交わされたことは、今後の拠点運営にとっても非常に良い影響を与えると感じています。また、交流会では新たな取り組みである「福岡AIギルド」の方針も発表でき、福岡ならではの新しい動きを加速させるきっかけとなりました。
現在、私たちはハイブリッドな働き方の改革を進める中で、改めて「対面で集まる価値」を再定義する時期にあります。今回のようなイベントを通じて生まれる偶発的なコミュニケーションや深い技術交流を、組織と個人の成長を加速させる「刺激」へと変えていきたいと考えています。
この福岡拠点が、LINEヤフー全体を技術と熱量で牽引する存在へと躍進できるよう、これからも皆さんと共に盛り上げていければと思います。ぜひ、今後とも協力をお願いします。
参加してくれたメンバー、そして準備を支えてくれた運営の皆さん、本当にありがとうございました。
次に向けて
今回のTech Link Fukuoka #2では、福岡拠点で横断的なPoCを回していくための土台が整理されつつあることが確認できました。
- 複数ドメインが共存している
- 顔が見える距離感で集まれる
- フィードバックループを短く回せる
こうした特性を活かしながら、まずは小さな試行を重ね、学びを共有し、次につなげていく。
Tech Link Fukuokaは、そのための“きっかけ”となる場として、今後も継続していく予定です。


