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ML Tech Talk #1 を開催しました!(イベントレポート)

こんにちは! LINEヤフー Developer Relations の井上雄飛です。

9月8日に「ML Tech Talk #1」というイベントを開催しました。このイベントは、LINEヤフーが取り組む機械学習の活用事例を共有する場として企画したもので、会場となった紀尾井町オフィス「LODGE」には多くのエンジニアが集まり、活発な知見共有と交流が行われました。

バッチ処理を支えるプラットフォームから、オンライン機械学習基盤、内製の基盤モデル開発まで、幅広いテーマが扱われた初回イベントの様子を、本記事でレポートしていきます!

イベント概要

「ML Tech Talk」は、LINEヤフーが主催する機械学習関連の勉強会シリーズです。バッチ処理を支えるプラットフォーム、リアルタイム推論やオンライン学習、内製基盤モデルの構築、そしてMLエンジニアを支えるインフラ開発まで、LINEヤフーの取り組みを4つの視点から紹介しました。

さらに今回は、セッション後に参加者同士や登壇者と直接交流できる懇親会も開催しました。知識の共有だけでなく、現場の課題や今後の展望について意見交換する場となり、大いに盛り上がりました。

Event atmosphere

Event atmosphere

発表1:「複数サービスを支えるマルチテナント型Batch MLプラットフォーム」

登壇者:田邊拓実(@ITF_BC

複数のサービスを横断して活用できるマルチテナント型Batch ML基盤の設計と運用について紹介されました。リソースを効率的に活用しつつ、スケーラブルな環境を提供するための工夫が共有され、複数サービスを展開する企業にとって参考になる内容でした。

Speaker on stage1

発表2:機械学習を扱うプラットフォーム開発と運用事例

登壇者:櫻井義孝(@chakku_000

機械学習を支えるプラットフォームを利用者視点で改善し続ける工夫について発表されました。モデルの学習・推論環境を安定的に提供するための取り組みや、運用を通じて得られた知見が共有され、MLプラットフォーム開発に携わる方にとって必見の内容でした。

Speaker on stage2

発表3:オンライン機械学習基盤の開発と活用実績

登壇者:石河純輝(@cafeal__

リアルタイム性が求められるサービスに不可欠なオンライン機械学習基盤の開発事例が紹介されました。LINE NEWSでの実運用を通じて培われた知見は、「どのようにデータの移り変わりに追従するのか?」という実務的な課題に直結しており、会場からも多くの関心が寄せられました。

Speaker on stage3

発表4:社内データを活用した推薦タスク向け基盤モデル開発

登壇者:森澤竣(@h1r0shun

膨大な社内データを活用して推薦タスク向けの基盤モデルを開発した取り組みについて発表されました。サービス横断でのモデル活用に挑戦した具体的なプロセスが共有され、研究的な観点とプロダクト実装の両方から学べる内容でした。

Speaker on stage4

懇親会

発表終了後は懇親会が開催されました。参加者同士が発表内容について意見交換したり、登壇者に直接質問する場面も多く見られ、非常に盛り上がりました。「実際のプロダクトではどう実装しているのか」「今後どんな機械学習基盤を目指すのか」など、普段は聞けないリアルな会話が飛び交い、有意義な交流の場となりました。

Networking

おわりに

初回開催となった ML Tech Talk #1 は、多くの参加者のおかげで盛況のうちに終了しました。LINEヤフーのML活用事例を共有することで、参加いただいた皆さまの業務や研究に少しでも役立てていただければ幸いです。

今後も継続的に開催予定ですので、ぜひ次回もご参加ください!

井上 雄飛 Yuhi Inoue

Name:井上 雄飛 Yuhi Inoue

Description:LINE Fukuoka株式会社に中途入社。英語話者を含むエンジニアの中途・新卒採用を担当。現在はLINEヤフー株式会社におけるDeveloper Relationsとして海外グループ会社を含む開発者支援を行っている。LINEヤフーの技術カンファレンス Tech-Verse 2025のリード担当。